行政書士事務所稲門まさおか総合支援スタッフブログ

事務長・行政書士の正岡が日常について書くブログです。

すでにあるものに価値を見出す

こんにちは。

行政書士事務所稲門まさおか総合支援の正岡です。

 

私は、アパレルに特に興味があるわけではないのですが、最近、アパレル業界では余ったものや倉庫に眠っている素材を活用して新しいものを作り出すという流れがるんじゃないかなーと感じています。
(私はファッションに疎いし、自分に入ってきている情報をもとにしているので、そんなの当然だよ、って声もあろうかと思いますが)

 

最初のきっかけは、半年前ぐらいだったか、

長野県の「わざわざ」さんの、残糸ソックスの記事を初めて読んだこと。

wazawaza.shop-pro.jp

物を作るときに、必ず余ってしまう残糸をもとにオリジナルのソックスを作っているという。残った糸を使っているから品質はよくて、価格も安い。

先日、消費者としては安い物は欲しいけれど、生産者としては、安くって言われると困ると書いた。


でもこの残糸ソックスのような仕組みは、余ったものを活用して新しいものを生み出しているわけで、無理に安くしているわけではない。大量に生産することによってコストを抑えているわけでもない。手軽な値段だけどその理由には合理性がある。だから、消費者にとってはデザインが気に入ればこれほどすばらしいことはないな!と思ったのです。

 

その次に、そのわざわざさん経由で、「余白」というサイトを知りました。
ここでも「yohakuの再生」っていう試みをやっていた。

cnq-yohaku.com


で、先日新しく知ったのは、renacnattaさんのスカート。

日本の着ら「れなくなった」着物とイタリアの使わ「れなくなった」シルクで。

価値があるにもかかわらず、たまたまスポットライトを浴びなかった素材を組み合わせてスカートを作る。
スカートのつくりも、ワンサイズで無駄にならないようにしている。

renacnatta.theshop.jp

 

いやー、サイトをみたら、このスカートすごく素敵!欲しい!と思いました。

ひとしきり買い物欲にまみれた後に、こういう流れの背景では何が起こっているんだろうか、と考えてみました。

それは、言ってしまえば、今の流れが「(ゼロから)ないものを作り出す」のではなく、「すでにあるものをどう活用するか」という方向にシフトしているのではないかということです。

世の中にあまりモノがあふれていない時代には、そこにないものを作り出すということに価値があった。
でも今のようにモノがあふれていて、食べ物でも服でもそれ以外のものでも、どんどん生産されてどんどん捨てられている世の中では、ゼロから新しいものを作り出すだけではなく(もちろんこの流れもなくならないと思いますが)、既にあるもの(捨てるしかないもの、ずっと倉庫などで眠っているだけのもの)に、どうやって光を当て、新しい価値をみつけていくか、というのも価値の一つであり、今まではその動きは小さなものだったけれど、ここにきて急速に広まりつつあるのではないか?ということです。

 

それには、もちろん、既存のものに新しい価値を見出す「視点」が必要になると思っています。

で、新しい視点を見つけるためには、「今までその世界で専門でやってきた人」はもちろんだけれど、ある意味「素人」であったとしても、視点があればチャンスがやってくる時代になってきたっていうことなのかなと思います。
そして、そういう場で評価されるのは、(ゼロから)作り出す・産み出す能力そのもののよりも、(あるものから)一見関係のなさそうなものを組み合わせるセンスだったり、発想の妙だったり、今まで関係のなかったものをつなげることができる視野、みたいなものが評価される時代になってくるのかもしれないなぁー、と思ったりします。

 

おもしろい時代になってきた・・・!